富士山 — 日没の移ろい

2026-05-15 photographyinteractive

去年の秋、ぼんやりと輪郭が見えはじめた頃、家を出ると正面にちょうど富士山が見えることに気がついた。そこからあらためて、地球の傾きが日没の位置に与える影響を感じるようになる。とくにこの山を目印にすると、撮影した一枚一枚の写真がまるで時間の断片のようで、何層にも重ねていくうちに、時間と季節がゆっくりと動きはじめた。

この作品は、同じ場所、異なる時刻に撮影した100枚以上の富士山の写真を素材にしている。山の輪郭を一枚ずつ揃え、スマートフォンの傾きセンサーで日付と時刻ごとの富士山と太陽の関係を再生する。傾きの角度に合わせて、時間が流れていく。